憑依の体験。蛙の置物を自分の赤ちゃんだと思い込む。赤ちゃんを守るために殺意を抱く。僕のスピ体験8

(父に介抱され、酔いもましになり少し正気が戻ってきた来ました。)

姉が救急車を呼んだので救急隊員がやってきました。

救急隊員は僕に何やら話しかけていましたが、

その隊員がずっと笑顔だったことだけ覚えています。

隊員は患者を安心させるため笑顔で接する訓練をしているのかもしれませんが、

その笑顔を「笑われている」と解釈した僕は

「お前に笑われる筋合いはない」と思ってまた怒りがこみ上げてきました。

怒りで威嚇して救急隊員を脅してやろうとしましたが、

相手のニコニコはどこ吹く風で変わらず、虚しくなってやめました。

ただその時点では「正気」もかなり戻り、症状はましになっていたのだろうと思います。

結局救急車には乗らずに姉の運転する家の車で別の救急外来まで行きました。

車の後部座席の右に母、左に父、真ん中に僕といったように座っていたのですが、

病院について車から降りる時のことです。

右側のドアから母が手を伸ばし「さあ、降り」と促し、

また左側のドアからも同様に父が手を伸ばし「さあ、降り」と促すいう場面がありました。

左右のドアから父と母がそれぞれ同時に真ん中に座っている僕に手を差し伸べるという状況です。

僕は一瞬どちらの手を取るべきか迷いました。

父と母との顔を交互に見ました。

何故かは解りませんがスッと僕は父の手を取りました。

手を伸ばす母の姿は「知らない人」のように感じられました。

病院では点滴を打ってもらい、しばらく横になっていました。

病院のトイレに行った時のことです。

トイレの鏡で自分の姿を見た時、何故か悲しみと「申し訳ない」という思いが湧いて眼をそらしました。

何かがおかしいと思ってもう一度鏡で自分の顔を見ても同じでした。

「申し訳のないことだ」という印象が残り自分の顔から眼をそらそうとするのでした。

その後の僕の状態は酔いが醒めていくにつれ落ち着いていきました。

時間とともに感情が高ぶって取り乱すような憑依状態は消えていきました。

その後は自分の身の回りに監視するように存在していた見えない何かの存在が

「解らない」ことからくる苦しみは憑依霊が出てくることで半減したように思います。

そもそも物質的な尺度では捉えられないものを

物質的に解釈しようとして無理が生じていたのでした。

「解らない」ことから来る苦しみは

「霊的なことなのだから、解らなくても仕方がない…」

と納得することでひとまずは落ち着いたのでした。

以上が最も印象に残っている霊体験ですが、

もう一つ印象に残っている憑依の体験があります。

それは憑依によって「殺意」を感じた体験です。

身体をコントロールされた事件が起こって間もない時です。

僕は家に縁のあるお寺で父とともに

家業の建築業のアルバイトをしていました。

そのお寺には大小様々な蛙の置物がたくさん置かれているのですが、

その蛙の置物を作業の支障にならないよう脇に避ける為、

抱えながら運んでいたときの事です。

僕はその蛙の置物を抱えながら電気に打たれたような衝撃とともに

「これは自分の赤ん坊だ。こんなところにいたのか。」

と思ったのです。

「ああ。そうだったのか。そうだったのか。」

「やっと見つけた。こんなところにいたのか。やっと見つけた。」

と思って涙が溢れました。

何故蛙の置物を自分の赤ん坊と思っているのかは解りません。

その寺に蛙の置物があることはずっと知っていたし、

普段は気にも留めませんでしたが、その時初めてそんな感じ方をしました。

そして

「自分の赤ん坊は大丈夫だろうか…。」

「こうしてお寺で供養されているので安心のはずだが…???」

などと思うのでした。

そのように感じながらも作業は続けていました。

お寺のある事務員さん(仮にAさんとします)が僕の側を通りかかりました。

Aさんとは普通に挨拶する程度の間柄です。

特に話したこともなく名前も存じ上げない仲でした。

普段はAさんのことを特に気に止めることもなかったのですが

この日Aさんが通りかかった時、

蛙の置物に何か悪さをするのではないか?

という思い込みに囚われました。

「悪さ」というのは蛙の置物を蹴ったり壊したり邪険に扱ったりするようなことをイメージしていたと思います。

「絶対に許さない!」

「もしそんなことをしたら、あいつを殺してやる!」

という殺意を抱きました。

僕はAさんの行動を目で追いながら

Aさんが蛙に手をかけるかどうかを注視していました。

僕はその時「しの」という金属製の先のとんがった

大工道具を持っていました。

もしAさんが何か蛙の置物に変な行動をとるようなら

この「しの」で刺そうと思いました。

(つづく)

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