憑依霊のコントロールに僕の身体が追従した時の詳細。自分の肉体の中に「別人」がいる。僕のスピ体験6

(憑依霊のコントロールに僕の身体が追従した時の詳細)

事件が起こった当時の僕は大阪での一人暮らしをやめて実家に戻っていました。

しばらくブラブラしていましたが、父に誘われ実家の建設業の手伝いをしていました。

ちょうどその日は家に代々縁のあるお寺のお堂を新築する大工工事に

僕もアルバイトとして参加していました。

その日の作業中、ふと父の姿を見た時、

悲しくて申し訳ない気持ちになりました。

「自分のせいで父が不当にいじめられているのだ。」という想念に囚われ

「自分が何とかしないと父が大変な目にあわされるだろう。」

「申し訳のないことだ。父に殺されるのならまさに本望だ。」

という思いを抱きました。

そして申し訳ない思いと悲しみの思いで

胸が潰れるように苦しくなるのでした。

その日の夕食時のことです。

僕は酒を飲んでなんとかしようと思い立ち、

その日のしばらく前に買っておいた焼酎を

ロックで呑み始めました。

酒を飲めば勇気が沸いてくるだろう、という思いがあったように思います。

普段の僕は酒はほとんど飲まないのですが、その時は急にアルコール度数の強い酒をガブガブ飲みだしたのです。

しかし不思議に酔っている、という感覚は無かったように思います。

なかなか酔わない、と思っていたこともあると思いますが

もっと飲まないといけないと思い、酒を飲み続けました。

飲んでいくとどんどん悲しみの思いに囚われ

涙が止めどなく溢れました。

涙が止めどなく溢れるのが恥ずかしくて、

涙を止めようと思うのですが、

悲しみで胸が潰れるような思いはむしろどんどん強くなり、

涙は次から次へと溢れ出て自分の意志では止めることが出来ませんでした。

その時は夕食時のリビングで、母と姉が家にいたはずですが

不思議と僕の周りから人がいなくなったように記憶しています。

僕は涙を人に見られるのが恥ずかしいという思いもあって、

トイレに行こうと思い立ち席を外しました。

部屋(リビング)を出た瞬間、悲しみの思いはますます強くなって、

ついに声をあげて泣き始めました。

今まで我慢していたものが堰を切ったようでした。

その泣き方は、まさに慟哭でした。

全身の力は抜け、泣き崩れるように

その場にしゃがみこみました。

涙は止めどなく溢れる状態で

今の自分の姿を

「見ないでくれ!」「見るな!」

という意識が働き

その時着ていたセーターを脱ぎ、長袖の部分で自分の目を

目隠しするように縛りました。

目を縛って視界が真っ暗になると

ますます憑依が強まりました。

凄まじい悲しみの感情で、

真っ暗な暗黒の中で慟哭する存在そのもの

になったように思います。

まさにこの時に僕の肉体は完全に

憑依霊のコントロール化に入ったように思います。

この時、僕の肉体はトイレに向かって匍匐前進を始めました。

下半身にはほとんど力は入っていませんでした。

床に指を立てるように床を掴みながら

手の力で前に進み出しました。

感情!感情!感情!

天地を貫くような凄まじい感情です。

その存在そのものが「感情」だけの存在。。。

という印象が残っています。

そしてトイレの前まで来るとトイレのドアの手前の床を

手で指を立ててガリガリと掘ろうとする動きを始めました。

その動きは僕の意志とは別の存在の意志によるものでした。

憑依霊の意志がほんの一瞬先行してから、

僕の肉体が追従しているように感じられました。

その時の僕の意識は自分の身体がどこかに行ってしまったかのような不思議な不思議な感じで、

自分の身体という着ぐるみの中に入っているのが間違いなく「別人」であることが解りました。

「これは霊だ!」

と直感的に思いました。

「これは女の人だ!」

ということも直感的に解りました。

トイレのドアの前の床を手で掘ろうとする動きの

「脈絡のなさ」「意味不明さ」

にこの世的な尺度では説明出来ない何かを感じました。

自分の手のはずなのに自分の意志とは別に

床をガリガリと指で引っかくように動き続けるのでした。

その動きは自分の意志では止めることが出来きませんでした。

憑依霊の感情のあまりのリアリティは

まさに「生きている人間」そのものでした。

(つづく)

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